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幻想小曲集作品12 (シューマン) : ミニ英和和英辞書
幻想小曲集作品12 (シューマン)[げんそうしょうきょくしゅう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [まぼろし]
 【名詞】 1. phantom 2. vision 3. illusion 4. dream 
幻想 : [げんそう]
 【名詞】 1. illusions 
: [そう]
 【名詞】 1. conception 2. idea 3. thought 
小曲 : [しょうきょく]
 (n) short piece of music
: [きょく, くせ]
 【名詞】 1. a habit (often a bad habit, i.e. vice) 2. peculiarity
: [しゅう]
 【名詞】 1. collection 
: [さく]
  1. (n,n-suf) a work 2. a harvest 
作品 : [さくひん]
 【名詞】 1. work 2. opus 3. performance 4. production 
: [ひん]
 【名詞】 1. thing 2. article 3. goods 4. dignity 5. article (goods) 6. counter for meal courses 
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

幻想小曲集作品12 (シューマン) : ウィキペディア日本語版
幻想小曲集作品12 (シューマン)[げんそうしょうきょくしゅう]

幻想小曲集(げんそうしょうきょくしゅう、''Fantasiestücke'')作品12は、ロベルト・シューマン1837年に作曲した、8曲からなるピアノ曲集。タイトルの通り、一つ一つの曲は幻想的な情緒に満ちており、それぞれに文学的な標題が付けられている。
なお、シューマンの作品で「幻想小曲集」と銘打たれているものは他にも作品73クラリネットとピアノ)、作品88ピアノ三重奏)、作品111(ピアノ独奏)がある。
== 曲の構成 ==
発想標語はもともとドイツ語だが、括弧内に日本語イタリア語の訳を付記する。
第1曲 夕べに(''Des Abends'') 変ニ長調
:Sehr innig zu spielen (非常に心を込めて弾く; Con molto sentimento)
:3連符の伴奏の上に、もう1つ大きな単位の、アクセントの違う3連符の旋律が歌われる。つまり2拍子でありながら伴奏は2拍子、旋律は3拍子を感じさせ、それが複雑に絡み合うことで、独特の幻想味を醸し出している。
第2曲 飛翔(''Aufschwung'') ロンド形式 ヘ短調
:Sehr rasch(極めて速く; Molto vivo)
:曲集の中では、最も有名なものである。力強い冒頭が印象的。内声部に情熱的な旋律が歌われる主部と、Bでは変ニ長調に転じ、軽やかに高音部で歌われる。Cでは変ロ長調になり、幾分落ち着いたものとなる。学習者レベルにおいて、手が小さいと演奏困難で、味を出すにはそれ相応な技術が必要。
第3曲 なぜに(''Warum?'') 変ニ長調
:Langsam und zart(ゆっくりそして優しく; Lento e teneramente)
:標題の通り、問いかけるような主題が2声で進行する。
第4曲 気まぐれ(''Grillen'')
:Mit Humor(ユーモアをもって; Con umore)
:スケルツォの形をとる。変ニ長調であるが、変ロ短調(しかも属和音)で開始され、すぐに変ト長調となり、変イ長調を経て、16小節目でやっと変ニ長調が示されるなど、主部だけで十分に気まぐれ的な要素を含んでいる。中間部は変ト長調のコラールとなるが、やはり気まぐれなものである。また、ドイツ語タイトルを日本語へ直訳した場合「バーベキュー」となる。
また、ドイツ語タイトルを直訳した場合「バーベキュー」となる
第5曲 夜に(''In der Nacht'') ヘ短調
:Mit Leidenschaft(情熱をもって; Appassionato)
:波打つようなアルペッジョの伴奏に、断片的な旋律が顔を見せる。シューマンはこの曲集の中では最も気に入っており、クララにも最も演奏会に適した曲として薦めている。
第6曲 寓話(''Fabel'') ハ長調
:Langsam(ゆっくり; Lento)
:フェルマータを含む遅い部分と、スタッカートの速い部分が交替する。
第7曲 夢のもつれ(''Traumes Wirren'') ヘ長調
:Äußerst lebhaft(極めて速く; Vivacissimo)
:音はきわめて速く、軽やかに鍵盤上を駆け巡る。それは一時の夢を見ているようである。その弾きにくさからしばしば「指のもつれ」と揶揄される。中間部は変ニ長調のコラールとなり、下属調の変ト長調で主題再現、半音下のヘ長調に戻る。
第8曲 歌の終わり(''Ende vom Lied'') ヘ長調
:Mit gutem Humor (適度なユーモアをもって; Con buon umore)
:『クライスレリアーナ』でも見られるように、シューマンは曲集の最後でたびたびユーモアを用いた。オクターブが折り重なって音楽ができあがっていく様を、シューマン自身は「結婚式と葬式の鐘が入り混じって聞こえてくる」と表現した。コーダは瞑想的なコラールとなり、静かに鐘の余韻が響いて終わる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「幻想小曲集作品12 (シューマン)」の詳細全文を読む




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